ドイツ移住の前に知るべきポイント5選

ドイツ移住を選ぶ理由の多くに、ドイツの豊かな文化、安定した経済、充実した社会保障制度があげられます。仕事、学業、研究など、さまざまな目的でドイツ移住を検討している方も多いのではないでしょうか。ドイツに移住をしようと考えている人のために、ドイツ在住20年の日本人目線で詳しく解説していきます。

ドイツ移住の魅力|経済・教育・文化の国 ”ドイツ”

1. 経済的安定とキャリアの可能性

ドイツは欧州最大の経済大国であり、エンジニアリング、IT、ヘルスケアなど多くの分野で高い雇用機会があります。特に、高学歴外国人労働者向けのブルーカード制度は、専門職に従事する人々に魅力的な選択肢です。また、家族連れの移住者にとってもドイツは住みやすい国だと言えます。ドイツでは保育園、幼稚園が都市によっては1歳から無料(給食費は別)というところもありますし、子供手当もドイツで仕事をすることができるタイプのビザ(滞在許可)を持っている両親は外国人でも申請することができ、2025年現在子供一人当たり255ユーロの給付を受けることができます。

2. 教育と生活水準の高さ

現状、ドイツの大学の多くは非常に低コストで教育を提供しています。また、生活水準が高く、医療制度や社会保障が充実しているため、安心して生活をスタートできます。法定健康保険は保険料が少し高いのがネックですが、扶養家族として家族全員が加入でき、保険証のカードを見せれば窓口での自己負担ゼロ で医療が受けられます。入院、出産に関しても窓口負担ゼロが原則です。

3. 多文化環境

多国籍な社会で異文化に触れる機会が多く、都市部ではドイツ語だけでなく英語でも多くのコミュニケーションが可能です。また、小さな地方都市でも一つはオペラ座や劇場があり、各種コンサートやオペラ、バレエなどが開催され、ヨーロッパの文化の歴史の深さを感じることでしょう。

ドイツ移住の注意点|意外と知らない異国での生活と落とし穴

1. 言語の壁

ドイツ語が話せることは、ドイツ移住において日常生活や仕事で大きな助けになります。メリットのところで、英語でのコミュニケーションも可能と書きましたが、あくまでも大きめの都市の場合です。大都市は外国人も多く、特にベルリンやフランクフルトでは英語でも生活は十分にできます。しかしながら、少し郊外に行くと、多くの場合英語だけでは何かと不自由します。

大都市でも、英語でのコミュニケーションが難しい人たちは一定数いるのが事実です。また、ドイツ語が少しでも分かることで、その国の文化やドイツ人のお人柄に触れることができるでしょう。

そうはいっても、ドイツ語は私たち日本人にとってもあまり馴染みのある言語ではありません。向き不向きはありますが、ドイツ語の壁をなかなか乗り越えられない人もいます。ドイツに来てからドイツ語を始めると、ドイツ語や英語でドイツ語の文法などを習うことになります。移住前に基礎的なドイツ語スキルを習得しておくことをおすすめします。

2. 文化の違い

日本とドイツでは、ビジネスマナーや日常生活でのルールが異なります。日本は「お客様は神様」という概念があり、行き届いたサービスがそこらじゅうで受けられることが普通になっています。その点ドイツでは、公共交通機関の遅延や、宅配・郵便事情など、日本のような便利な国から来ると、サービスの悪さに辟易してしまうかもしれません。

今回はドイツ移住に関してのメリット・デメリットを、実際に移住した日本人視線でまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。ドイツに限らず、海外移住で大切なことは、いろいろな状況を想定してリスク管理をする能力、また、想定外のことが起こっても臨機応変に対応できる能力です。移住当初は文化や生活習慣の違いで、思わずいらいらしてしまうこともあるでしょう。そんな状況も楽しめる心の余裕を持つことも、ドイツ移住を成功させる鍵と言えるかもしれません。

CC-Nipponではドイツ移住に関するトータルサポートを行っております。渡独前の相談だけでなく、渡独後の生活や住居に困っている等々の相談も受け付けております。

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