ドイツ移住が決まった人向け|【完全ガイド】渡航準備編
ドイツに移住することが決まったら、最低限知っておかなければいけないことはなんでしょうか。ドイツ移住の理由は駐在、研究、留学など様々ですが、共通していることもたくさんあります。今回はドイツに移住が決まったら、まず何をするべきかをステップを追って詳しく説明していきます。
ドイツ移住準備ステップ その1|パスポートの取得更新
ステップ1: パスポートの取得 更新
ドイツ移住における最初のステップは、パスポートを取得することです。現在パスポートをお持ちの方も、有効期限を確認しましょう。次のステップで説明しますが、ビザ(滞在許可)の取得時は、パスポートの残存期間が充分にある必要があります。
ドイツ滞在中にパスポートの有効期限が少なくなると、ドイツで新しいパスポートに切り替えることになります。ただし、すでにドイツのビザや滞在許可を所持している場合、そちらには以前のパスポート番号が明記されているため、パスポートの切り替えによりパスポート番号が変更になったら、ドイツのビザや滞在許可の変更手続きもすることになります。新しいパスポートを取得してから半年以内に、ドイツのビザや滞在許可の変更手続きをしなければならないという規則があるので要注意です。
また、パスポートの期限が切れるのをうっかり忘れて期限が切れてしまうと、日本から戸籍謄本を取り寄せる必要がありますので、日本の家族などにお願いして入手し、ドイツまで送ってもらうことになり、かなり手間がかかってしまいますので要注意です。また、2025年3月のパスポート新デザイン導入後は、ドイツでパスポートを申請した場合でも、パスポートの作成が日本で行われるため、発給までに1か月以上かかるようになります。
移住前の時点でパスポートの期限が1年を切っている場合は、日本で新しいパスポートに切り替えた方が無難でしょう。
▼ポイント3点
①パスポートの有効期限に注意(有効期限が1年切っている場合は、事前に更新を)
②ドイツ国内でパスポートを切り替える場合、手続きに時間がかかるようになる。
③日本国内で切り替えを済ませておくことを推奨。
ドイツ移住準備 ステップその2 ビザ、滞在許可の申請
ドイツ移住準備のステップ2は適切なビザを取得することです。ビザという呼び名が一般的ですが、滞在許可と何が違うのでしょうか。基本的にビザ(Visum)はドイツ国外にあるドイツ大使館やドイツ総領事館で申請します。現在日本のドイツ大使館、ドイツ総領事館ではドイツで被雇用者として働くための就労ビザ、ワーキングホリデービザのみを扱っています。フリーランスや学生としてドイツに移住する方は、ノービザ(観光ビザ)でドイツに入国し、ドイツ国内で住民登録後、シェンゲンノービザ滞在期限が切れる前に現地の外国人局で滞在許可(Aufenthaltserlaubnis)を申請することになります。
ビザや滞在許可の申請には、以下のような書類が必要です。
①パスポート
②雇用契約書や在学証明など
③健康保険加入証明書
④銀行残高証明書(一定額以上が必要)
各種申請するビザ(滞在許可)によって細かい必要書類は違ってくるので、注意が必要です。例えば学生用の滞在許可には閉鎖口座の証明が必要ですし、客員研究員として大学などで研究滞在する場合は、受け入れ先の機関からの研究員受け入れ証明などが必要になってきます。具体的な必要書類は個々にお問い合わせください。
ドイツ移住準備 ステップその3 住居を確保しよう
ドイツでの住居の確保、住む場所を見つけることは、ドイツ移住の重要なステップです。ドイツでは、ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルクなど主要都市での賃貸物件の競争が激しいため、早めの準備が必要です。その反面、上記のような大都市では住宅詐欺が横行しているという事実もあり、ドイツ移住前に住居を決めることはなかなか難しいという現実もあります。そのような場合でも、弊社スタッフが現地に出向き、内覧代行をいたしますので安心です。
家賃は大変高くなりますが、大都市ではアパートメントホテルのようなところや、家具付きウィークリー、もしくはマンスリーマンションのようなところもあります。ドイツへ実際に移住する前は土地勘もないでしょうから、まずはそのようなところを数カ月予約しておくのもいいでしょう。ドイツ国内の外国人局で滞在許可を申請予定の人は、住民登録が重要ですので、アパートメントホテルのようなところでも住民登録ができるか事前に確認しましょう。地方都市になると少し競争は少なくなりますが、家具付き物件が見つかりにくいことがあります。ドイツで家具なし物件というと、コンロやシンクといったキッチンの最低限の設備すらないことがありますのでお気を付けください。
ドイツ移住ステップその4 保険に加入 健康保険以外に必要な保険は?
ドイツでは健康保険への加入が義務付けられています。法定保険と民間保険があり、選択肢によってサービス内容が異なります。まず、法定保険は被雇用者として企業に雇われる人、正規留学の大学生、そのいずれかの家族が加入することができます。保険料は会社員の人の場合、給与から天引きになります。
反対にいうと、それ以外の人は法定保険には加入しづらいのです。フリーランスや自営業として働く人は、条件によっては法定保険に加入できることもありますので、個別にお問い合わせください。
では、語学留学生など、法定保険に加入できない人はどうするのでしょうか。そのような人は民間保険に加入します。語学留学生用保険やワーキングホリデー用保険といったカテゴリー別の保険があります。
健康保険以外に入っておいて損のない保険は個人賠償責任保険 (Privathaftpflichtversicherung)です。少ない掛け金で、他人にけがを負わせたり他人の物を壊してしまった時に補償されます。例えば、レストランの備品を壊してしまった、家具付き物件の家具を傷つけてしまった、排水管を詰まらせて修理の代金を大家に請求された、といった場合などに使えます。月数ユーロから10ユーロくらいの保険料ですので、加入しておいて損はないです。また、日本のドイツ大使館・総領事館でワーキングホリデービザ等を申請する際や、賃貸契約時に求められることもあります。
保険は病気やケガで入国後すぐ必要になることもありますので、ドイツ入国前に手配しておくと安心です。
ドイツ移住は、計画的に準備を進めることで成功への道が開けます。本記事で紹介したステップや注意点を参考に、自信を持って新しい生活をスタートさせましょう。当社では、移住に関する全般的なサポートを提供しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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